2010年
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私の一言   MY SHORT TALK
 
 物部康雄   YASUO MONOBE  
  アベノミクス


53.悲しき原発再稼働賛成派

2014/11/17




52.ノーベル賞と特許

2014/10/20




51.税の本質

2014/09/29




50.聞くより低し富士の山

2014/03/07




49.アベノミクス

2014/01/14









私は、経済学については素人だが、その素人意見として、経済政策なるものは時の政権の応援団みたいなものと思っている。基本的には、世の中が経済政策でよくなるわけではなく(悪くなることはあっても)、成熟した社会では、地道な努力を続けるしかないと思っている。それが、この一年ほど、アベノミクスとかいう言葉がもてはやされている。どうなってるの、というのが正直なところである。

過去一年の円安、株高、一部企業の業績の大幅な改善は、別に、アベノミクスなる経済政策によるものではなく、強いて言えば、世の投資家への影響力としてはその言葉によるものであり、また、その実態としては、大きな声では言えないが、震災のおかげのはずである。

原発が止まった以上、日本の経常収支が大幅に悪化するのは目に見えており、円安が来ることは時間の問題であった。そして、円安により、特定の業種が恩恵を被ることも、これまた当然である。そして、そもそも、津波で途方もない社会資本・個人資本が失われた以上、その復興のために、とてつもない建築・土木その他の需要が生じることも、当然の話である。要は、一定の業界が儲けることとなるのは、不可避の情勢であったものであり、別に、アベノミクスのおかげではない。でも、誰も、「震災のおかげで儲かっています」とは言えない。そこで、皆が、「アベノミクス」という言葉を利用しているというところであろうか。

私が生業としている弁護士業も、人のトラブルや不幸のおかげで成り立っているようなところがある。でも、正面からそれを言うことは誰もしない。聞こえが悪すぎる。風が吹くとおけ屋がもうかるではないが、何かが生じると誰かがもうかるのは、世の必然であり、それは悪いことではない。でも、世の中全体から見たら、マイナスの事象で儲かるのは、所詮は一部の運のいい人たちであり、社会が全体としては損をしたことには変わりはなく、そのつけは、必ずボディーブローのように効いてくるはずである。

誰にも儲けさせない経済政策はなく、また、どんな不幸な出来事も、それにより儲かる人が出てくるのであり、今のアベノミクスという言葉のはやり方は、ちと、異常である。

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