スポーツ賭博 | ||||
73.スポーツ賭博 2024/3/22 72.公然の秘密 (幻の日本一のヒバ林) 2024/1/12 71.公職選挙法違反 2023/1/25 70.悪い奴ほどよく眠る 2021/5/27 69.和を以て貴しとせず 2021/3/16 68.神々の葛藤 2021/3/1 67.パチンコ店が宗教施設に 2021/2/12 66.日米の裁判の差 2021/1/22 65.ネットでの中傷 2020/10/23 64.素人と専門家 2020/7/29 63.税金の垂れ流し 2018/2/26 62.区分所有建物の 固定資産税 2017/7/28 61.わけの分からぬ家族信託 2017/3/8 60.呆れるしかない広島訪問 2016/5/31 59.さらば民主党 2016/3/28 58.越後湯沢の惨状 2016/3/7 57.権威を疑う 2016/1/25 56.年間200億円 2015/12/15 55.小仏トンネル 2015/8/6 54.18歳で選挙権 2015/4/20 |
今や押しも押されぬスポーツ界の第一人者になった感のある大谷翔平選手の身の回りに、突然、スポーツ賭博という問題が降って沸いてきている。その詳細は知らないし、正直に言って興味もないのだが、どうやら近年のスポーツ選手の報酬の高騰や放映に占めるスポーツ番組の割合の増加にスポーツ賭博が関わっているようであり、むしろそちらの方に興味がある。何だ、また、相も変らぬ金の世界の話しか、という落胆である。 2年ほど前に所得税の本質は、社会制度の効率の良い利用に対する対価がその本質であり、単なる個人の能力の反映ではないということを税の専門誌に発表したことがある(ほとんど何の反響もないが)。そして、近時そうした制度の恩恵を多く受けているのがテレビの芸能人でありスポーツ選手であると指摘したのだが、皮肉なことに、例外的にスポーツを賭博行為の対象として合法化してもらうという社会制度のお陰でスポーツ選手はさらに法外な所得を得る環境を得ていることとなっていることが今回の一件でバレてしまっている。私の所得税制度の問題意識からすると、こうした恩恵による所得に対しては昭和の時代の高額税率の復権が当然であるという気がさらに強くしてくる。また、そもそも、ここまでくると何がいいことで何が悪いことなのか、その区別の基準がつかなくなってくるのではあるまいか。 スポーツ賭博は合法化するが、花札・麻雀の類は禁止するというのでは筋が通らないこと甚だしい。花束・麻雀は合法化しても政府にも企業にも一円の収入にもならず、個人のささやかな余興に留まるので、合法化するメリットが見いだせないというのであれば、世の中が逆さになってしまっているとしか思えない。正に、今やその逆さの流れを止める装置がなくなってしまっているようである。 |
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