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 物部康雄   YASUO MONOBE  
  税の本質


53.悲しき原発再稼働賛成派

2014/11/17




52.ノーベル賞と特許

2014/10/20




51.税の本質

2014/09/29



50.聞くより低し富士の山

2014/03/07




49.アベノミクス

2014/01/14










そういえば、税に関心を持っていながら、これまで小手先のこと(法律解釈)に気を取られ、あまりその本質を考えようとしてこなかった。一体その本質は何だろうと考えた時、一番素直に浮かぶのは、国民の共有財産・共有システムの利用料という気がする。高速道路料金や各種の利用料・使用料と税金は、本質的には、同じもののようである。もちろん、共同体の一員としての組合費のような面もあるだろうが、それをどのように徴収するかと考えた場合、「利用量に応じて徴収する」というのが公平・素直なところと思えてきた。特に、現代のような貨幣経済社会においては。

固定資産税はその代表であるが、所得税・法人税も、社会制度全般を利用して儲けた結果についてのものであり、その一定部分を利用料として徴収するわけである。しかし、そうなると、消費税や酒税・ガソリン税といったものは一体どう理解するべきなのだろうか? それらは、本来は、よろしくない税なのであろうか? どうも、共有財産・共有システムの利用の対価という性質が希薄である。

社会政策目的からの税と言えばそれまでだが、どうも、うさんくさい。インチキをカモフラージュしている気がしてきた。こうした税をすべてやめさせて、本来の税だけにすべきだろう。どこかに、そんな国はないのだろうか?

また、財産を守るのが国の責任として、その財産に応じて一定の税金を徴収するというのは一つの考えだが、消費に対する税をその基となった財産保全というサービスに対する対価というのは無理がありそう。死んだ時に、財産蓄積につき相続税がかかるとすると、本来は、財産を守ってもらうというシステム・サービスに対する利用料は、死んだ時の相続税で一括清算しているといえそうである。

何か、租税革命といったものが必要な時代が来ている気がする。
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