MONOBELAW 事務所概要         FIRM OVERVIEW 私の一言               MY SHORT TALK お知らせ ANNOUNCEMENT リンク           LINK
私の一言   MY SHORT TALK
 
 物部康雄   YASUO MONOBE  
  さらに固定資産税について


37.アンコールの拍手

2012/12/27




36.総選挙、やれやれ

2012/12/17




35.祭りの会その後

2012/12/11




34.地震予知失敗で
   禁固6年

2012/11/22




33.「ねじれ国会」って
   何やねん

2012/11/14




32.暴力団撲滅に反対?

2012/10/24




31.法学教育

2012/09/24




30.人が変わる

2012/09/04




29.和牛商法とテレビ広告

2012/08/22




28.政党は、意見の差
   というより、
   選挙母体の差

2012/08/03




27.政党の存在理由

2012/07/27




26.祭りの会

2012/07/20



25.投票に行って
   一万円の日当を
   もらおう!

2012/06/27




24.選挙のあり方

2012/06/20




23.大きな災害と
   個人的な不幸での
   被害者救済の差

2012/06/11




22.才能と所得

2012/05/18




21.さらに固定資産税
   について

2012/04/19



20.ゴルフ場にかかる
   固定資産税

2012/03/21



19.バカは死ななきゃ
   治らない

2012/03/02



18.子供の火遊び

2012/02/13



17.知的財産権の保護

2012/01/16



16.10センチ・20センチの
   津波予報を当てて
   何になる

2012/01/11










私の事務所が入居しているビルは、神社の境内の一角にあり、朝方やお昼間は、多くの人が参拝がてらに通り過ぎたり、時間を過ごしたりしている。ちょっと、たばこを吸う人が多いのには、困りものだが。要は、一般に解放されているわけである。神社には、このように敷地が解放されているところが多いと思われるが、いわゆる宗教法人の中には、塀で囲い、一般人が中に入れないところも多い。

ところで、神社や寺はそれが宗教法人とされると、原則、その敷地(建物も)には、固定資産税がかからないこととなっている。と、思っている。法律がそうなっているという意味では納得だが、私は、この施策については、以前から、「なんでやねん」と思っている。 はっきり言って、何故、宗教法人がその宗教目的に土地・建物を所有しているという、ただそれだけの理由で、固定資産税がかからないのか、理解ができないのである。そのように法律が規定している、というのは、何の説明にもなっていない。

むしろ、形式的な法人の種別ではなく、その土地が『(直接の商売目的ではなく)一般に公開されているかどうか』こそが、本来検討されるべきことではないのではなかろうか。確か、公益法人への課税制度が現在見直されており、本当の意味での公益法人とそうでない一般の社団・財団法人に区分けされ、それが税務処理にも反映されると聞いているが、この際、宗教法人についても、もちろんその宗教の良し悪しということではなく、その敷地等の一般への開放度合いを基準にして、少なくともその固定資産税・取得税の非課税処置については、再検討がなされるべきであると思われる。

同じような矛盾は、都会の保全農地の固定資産税の減額措置にも見られる。よくもまあこんな不正義が、政治という名で合法化されているものだと呆れかえっている人は、多いはずである。「緑地や都市農業の保護」という美名のもとに。

それと、もう一つ付け加えると、建物に対する固定資産税というのも、よく分からない制度である。土地は、本来は誰のものでもなく、いうなればみんなのものであるから、それを独占する者が「固定資産税」という名目で独占使用料を負担するのは、当たり前の話に思われる。しかし、建物は、特定の者が建てたものであり、土地とは状況が根本的に違うはずである。

建物に税金をかけるのは一切ダメと言うつもりはないのだが、土地と建物が、どちらも不動産であるからとして、固定資産税が同じようにかかるのは当然という前提があまりにも無批判にまかり通っているのが、私には、ちょっと、気に食わないというところである。 もし、みんなのものである空中を使用しているというのが課税の本当の理屈・根拠と言うことであれば、正に、建物の価格ではなく、その体積を基準にして使用料を徴収すべきであろう。そういえば、破たんした九州の大掛かりなリゾート施設では、固定資産税(多分多くは建物)の負担が大きすぎてどうにもならないことから、何と、税金はそのままで、同額の補助金を与えて、営業を再開させていると聞く。 前回、固定資産税は、法律ではなく、政治的裁量で決める方がいいとからかったが、どっこい、そのことを本気で考えさせられる状況である。

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